コーヒー染め 物語 著:シェフ

〜コーヒーが冷めないうちに〜

いらっしゃいませ。気まぐれシェフの物語レストランへようこそ。

私は〜物に第二の人生を〜をモットーとして活動するアパレルブランドLesmuuuues(レミュー)のシェフたかゆきと申します。

シェフと言っても食べ物を料理するわけではなく、私が料理するのは洋服やバックなどの装飾品です。

はい?と思った方もいるでしょう。

私達は古着や装飾品にコーヒーや紅茶など普段身近で使われている天然素材を使って染色しております。

使わなくなった物が新たな姿に生まれ変わることで第二の人生を歩んでほしいという思いで活動しております。

そしてここ、物語レストランでは私が丹精込めて作った一品に物語を語らせていただきます。

この物語は作品を更なる形に変えてあなたの日常を彩ってくれることでしょう。

今回のお話は性格の違う青年二人が出会った時の物語。

素敵な日常のお話をどうぞご堪能ください。

〜コーヒーが冷めないうちに〜

プロローグ

毎日に退屈していた僕はいつもこんなことをぼやいている。

「最近つまらないしやたらと疲れるな」。

僕は営業職をしている27歳男性。

社会人になって5年経ち、言われたことは大体できるようになり怒られることも無くなった。

上司がやってほしいことやお客様が求めていることには先回りして応えていき、同年代では業績トップ。

自分で言うのもなんだが僕は俗にいう「できる男」という部類に入っていると思う。

だが最近常々思う。

できるから何だ、頭がいいから何なんだと。

求められた事に模範解答を記すかのように応えていく毎日に飽き飽きしていた。

出会いと決意

そんな時、ある男と出会う。

男は同年代、あるいは一つ下くらいか、、だが自分とは違う何かを突き動かすような輝かしい雰囲気を持っている。

彼はイベント運営をしており発想や言動、どれもが自分では考えられない常識外れなものであった。

だがその言動には希望があり、イベントはさながら絵本の中のようにたくさんの彩りと輝きに満ちていた。

声をかけられた時、僕の心の隅に閉まっていた埃だらけの箱が開いた音がした。

その瞬間様々なアイデアが駆け巡り、頭の中でテーマパークが作られ動き出す。

彼の熱に呼応するように腹から熱い何かが沸々と湧き上がってきた。

さぁ、語ろう!動こう!!

〜コーヒーが冷めないうちに〜

 

-コーヒー染め, 物語, 著:シェフ